「ミルワームを!前のめりで!食べるっ!」
よくハリネズミの好物餌として取り上げられるのが「ミルワーム」と呼ばれるゴミムシダマシムシの幼虫です。これ、鳥餌としても使われるのでペットショップでも取り扱いがあったり、amazonでも取り扱いがあるため調達がしやすいんですよね。あとは、とにかく安価です。
そんなミルワームを我が子に与えようと思ったとき、実は選べるミルワームが大きく3種類あります。その3種類とは【ドライミルワーム】【生ミルワーム】【活きミルワーム】です。今回はこの3種類について比較、レビューをしてみようと思います。
ハリネズミを飼い始めて「よ・・・ようし!そろそろ、ミ、ミルワームデビューでもしてみようかな!」と思い立った人が、自分に合った、我が子に合った、飼育環境に合ったミルワームを選べるようにと星に願いながら書いてみましたので、興味ある方、続きをどうぞ。
目次
【ミルワームのタイプ】
活きミルワーム
「さあ!ハリネズミにミルワームをあげよう!」と思い立って真っ先に思いつくのがおそらく活きたミルワームだと思います。暖かくなればなるほど元気にウネウネと動く活きたミルワームはハリネズミに餌として与える上で鮮度が抜群です。
ただ、生き物なので気をつけないといけない事がいくつかあります。例えば暖かいところに置いておくと幼虫が孵化します。あとは、中のミルワームが死んだままで暖かい所に放置しておくと腐って異臭を放ちます。というわけで、一番鮮度の高い活きミルワームですが、冷蔵庫などの温度の低い所で管理しないといけないという面倒くささがあります。
生ミルワーム
市販されている生ミルワームは、端的に言うと「死んだミルワームを腐らない形(生の状態)で密閉封入したもの」です。死んだミルワームが腐敗しないよう缶詰に密閉されて売られていたりします。ものによっては死んだミルワームが熱で殺菌消毒されていたりします。
生ミルワームの良いところは、活きミルワームのように生き物としての管理が必要ない点です。消費期限も2年と長く、缶詰ごと冷暗所などに置いておけばOKです。そして、使いたい時に使いたいだけ缶詰をあければいいのでお手軽です。但し、一度開けると低温下で管理しないと腐ってしまうので注意が必要。
ドライミルワーム
ドライミルワームとはその名の通り「ミルワームを乾燥させたもの」です。活きミルワームや生ミルワームと異なり、乾燥させられて非常に軽くなっています。中身もスカスカになっています。匂いについては生や活に比べて生物臭が少なく、その代わりに市販のフードのような匂いがします。
ドライミルワームの良い所はなんといっても管理のしやすさです。活きていないし、生でもないので、どこに保存してもいいし腐らない。しかも長期保存が可能です。ただ、栄養的には活や生に比べてだいぶ見劣りするのが悲しい所です。
【ミルワームのタイプ比較】
ミルワームには活・生・ドライと3つのタイプがある事は前述の通りですが、この3つを下記のように星の数で採点してみました。◎が【VERY GOOD】、◯が【GOOD】、✕が【BAD】です。採点項目はハリネズミを飼っている人がおそらく気にするであろうものをあげてみました。
活ミル | 生ミル | ドライミル | |
鮮度 | ◎ | ◯ | ✕ |
匂い | ◯ | ✕ | ◯ |
見た目 | ✕ | ✕ | ◯ |
購入しやすさ | ◯ | ◎ | ✕ |
消費期限 | ◯ | ◯ | ◎ |
管理しやすさ | ✕ | ◯ | ◎ |
という事で、◯の数を数えると、活きミルワームが4点、生ミルワームが3点、ドライミルワームが4点ですが、そんな簡単に点数だけでは優劣をつけられないのがミルワームタイプ別比較のおもしろい所です。続きで各項目の星の理由を書いてみようと思います。ちなみに、読むのが面倒な人は下の方の「まとめ」まで飛んで結論だけ見ても良いと思いますよ!
1.鮮度
活きミルワーム | ◎ |
生ミルワーム | ◯ |
ドライミルワーム | ✕ |
一番鮮度が高い活きミルワームが◎、時点で生ミルワームが◯、一番鮮度が低いドライミルワームが✕です。順位だけつけると活き>生>ドライって感じですが、活・生ミルワームとドライミルワームの間には、鮮度的にも栄養価的にも大きな差があると思ってます。上で載せた写真をみるとわかると思いますが、ドライミルワームの中はだいぶ空洞になっています。ミルワームの栄養素としてあげられる脂肪分はもうこれっぽっちもなさそうです。
3.匂い
活きミルワーム | ◯ |
生ミルワーム | ✕ |
ドライミルワーム | ◯ |
これには若干独断と偏見が混じっていますが、とにかく生ミルワームがダントツで生臭かったです。活きミルワームはオガクズにまみれているためだいぶ異臭が軽減されています。ドライミルワームは嗅ぎ慣れたハリネズミの餌のような匂いなので特段異臭って感じじゃないですね。
4.見た目
活きミルワーム | ✕ |
生ミルワーム | ◯ |
ドライミルワーム | ◎ |
虫嫌いの人からすれば「どっちもどっちなんですけど。どれも結構虫っぽくて手放しには扱えないんですけど。」って感じでしょうが、しいてこの3つを見た目という観点で採点するならドライ>生>活かなと思いました。
まず、ドライミルワームはそもそも動かないし、表面は固いし、生き物感がないので一番とっつきやすいです。一方、生ミルワームは死んでいる物のピンセットでつまむとブヨブヨするので人によっては拒否感があると思います。いわんや活きミルワームをや、ブヨブヨする上にウネウネ動くので女性の方はちょっと辛いかもしれません。
5.購入しやすさ
「どれが一番調達しやすいか…教えて!」
活きミルワーム | ◯ |
生ミルワーム | ◎ |
ドライミルワーム | ✕ |
それぞれのミルワームを購入する時の調達しやすさで採点してみました。生タイプのミルワームと活きミルワームはamazonやペットショップのネットストアで取り扱いがあるため調達が容易です。一方、ドライミルワームは限られた店舗やネットショップでしか売っていないため手に入れるのに少し苦労すると思います。
6.消費期限の長さ
「どれが消費期限が一番長いか…教えて!」
活きミルワーム | ◯ |
生ミルワーム | ◯ |
ドライミルワーム | ◎ |
消費期限については圧倒的にドライミルワームに軍配があがります。一方、生ミルワームはというと缶詰に入った状況なら長期で保存が可能ですが、一度開封すると速やかに使い切る必要があるという意味では扱いを気をつけなければいけません(しかも生ミルワーム缶って以外に大きいんですよね。もうちょっと小分けサイズの生ミルワーム缶があればいいのに・・・)。活きミルワームは温度管理とミル餌管理をしっかりすれば長持ちはしますが、それなりに手間が必要となります。
7.管理しやすさ
「どれが一番管理がお手軽か…教えて!」
活きミルワーム | ✕ |
生ミルワーム | ◯ |
ドライミルワーム | ◎ |
活きミルワームは温度管理などが必要になることから一番手間がかかります。それに比べて生ミルワームやドライミルワームは買って使いたいときに使えばいいだけなので手間が不要です。とりわけドライミルワームは長期保存も出来るのでより扱いやすいといえそうです。
【まとめ】
活きミルワームまとめ
「虫嫌いでなく、ハリネズミに鮮度の高いミルワームをあげるためには多少の手間も辞さない人にオススメのタイプ」
生きてウネウネ動くので虫嫌いの人にとっては致命的に辛いのに加えて、生き餌としてミルワームを低温管理する必要があるので扱い手間もかかる。一方、ミルワームとしての鮮度は他に比べてダントツで高いので、ハリネズミも一番喜んで食べる(んじゃないかと思う)。購入する時はアマゾンのようなネットショップか、近くの鳥餌取扱いショップにいけばOK。
生ミルワームまとめ
「ハリネズミを複数飼いしていて、定期的にミルワームを消費している人にオススメのタイプ」
生ミルワームは、購入時は密閉缶に保存されているため賞味期限が2年と長く扱いやすい。ただ、一度開けてしまうと低温管理しないといけないし、誤って暖かい所に置いておくと腐ってしまうので気をつける必要がある。購入する時はネットショップで買えばOK。大量買いして置いておける事を考えると、多頭飼いしているような人には良いかもしれない。
ドライミルワームまとめ
「あまりミルワーム自体には手間をかけずに、手っ取り早く我が子にミルワームをあげたい人にオススメのタイプ」
カラッカラに乾燥しているので活きたミルワームや生のミルワームに抵抗のある人も扱いやすい。一度開封しても腐ったりせず長期で保存可能なので管理もしやすい事を考えるとミルワーム初心者には一番おすすめ。ただし、ミルワーム自体の栄養価は絶望的なのと、そもそも購入できる店舗が限られているので注意が必要。
「どれも上手いから困るんだな、これが!」
活きミル | 生ミル | ドライミル |
ピュア☆アニマル ドライミルワーム |
以上、ミルワームのタイプ別比較でした。読んでもらうとわかるように、タイプ別にそれぞれ使用するシーンが若干違うので、これらをふまえて適材適所で必要な物を必要なタイミングで我が子に与えればいいんだと思います。例えばこんな感じ。
「ミルワームデビューにあたってはとりあえず生ミルワームをアマゾンで一つ買って我が子に与えてみる。自分的にもハリネズミ的にもミルワームに抵抗がなければ、どこでどう温度管理するかを事前に決めた上で、活きミルワームを近くのペットショップやアマゾンで買ってみる。長期保存が出来て購入後の管理も必要ないドライミルワームは、まあ、とりあえず一つ買って持っておき、時々普段の餌に混ぜてハリネズミの反応を楽しむ。」
といったような感じで、ご自身の飼育スタイルと飼育環境にあわせて、色々なミルワームを試してみてほしいところです。そして色々なミルワームを試しながら自分なりのミルワームの使い方を見出してもらえばいいのかなと思います。ちなみに小生は最近、ドライミルワームを粉々に砕いてハリネズミの餌にふりかけのようにかけて使うのがお気に入りです。
面白い使い方を思いついたり、見つけたりした人がいれば、僕もやってみたいので是非教えて下さいね!
初めまして^^
ミルワームとは関係ないのですが、底に敷いてる黒いアミアミはどこで購入されましたか?
うちの近所のショップなどでは見つからなくて^^;
通販などがございましたら教えてくださいませんか?