ケージ内温度維持の要!市販サーモスタット比較とオススメの品

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「サーモスタットってなんぞー?」

 

ハローハリワールド!のずです!今回は「サーモスタット」と呼ばれる飼育ケージの中の温度を一定に保つのに大変重宝するアイテムを簡単に紹介すると共に、このサーモスタット、いくつか種類があるのでわかる範囲で比較してみようかなと思います。

サーモスタットってのは「維持したい温度を機器に設定出来て、外の温度が維持したい温度よりも低いと接続された機器をON にして、上回ったら機器をOFFにしてくれるアイテム」です。簡単に言うと「設定温度と外気温を比べて、つなげた暖房機器のオンとかオフを自動でやってくれるアイテム」って感じですかね。

ハリネズミ飼育に限らず、爬虫類飼育でもハムスター飼育でも、冬場は飼育ケージの中の温度を一手に保たなければいけないシーンって多々あると思うんですよね。そのときにこのサーモスタットというアイテムが非常に有効です。小生も絶賛使ってます。

今回は前半でよく使われるサーモスタットの比較をして、後半では手元にある「ニッソーシーパレックス」と「ミニマルサーモ」を比較・紹介をしてみようと思います。冬場のケージ温度維持に必須なサーモスタットですが「どれを買えばええのんじゃー!」という人の参考になればと思います。

 

【サーモスタットとは】

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サーモスタットは系の内部に流入、あるいは外部に放散される熱エネルギー流れを制御することにより、この働きをおこなう。すなわち、サーモスタットは適切な温度を維持するために、必要に応じて加熱あるいは冷却装置の作動および停止の切り替えを行う。(wikipediaより)

どうですか、伝わりました?ちなみに小生のハートにはストンと意味が落ちてこなかったです。という事で、もしかしたら小生と同じようにハートにストンしなかった人がいるかもしれないので、そういう人のために市販で売っているサーモスタットが出来ることを噛み砕いて説明するとこんな感じ。

  1. 維持したい温度を設定出来る
  2. 温度をはかるセンサーがついていて、設定温度と外温度を比較してくれる
  3. 外温度が設定温度より低い場合、接続した機器の電源をオンにしてくれる
  4. 外温度が設定温度を越えたら、接続した機器の電源をオフにしてくれる
  5. 3と4を絶えず繰り返してくれる

ある一定の飼育温度が求められる時、このサーモスタットを使います。ちなみにハリネズミで言うと25℃前後での飼育が必須なので、小生もサーモスタットを使用しています。エアコンで飼育ケージの温度維持をしようとすると電気代が半端ないので、サーモスタットにはとても助かってます。

 

【サーモスタット比較】

一般的にはよく話題にあがるサーモスタットを4種類下であげてみました。この中で小生がもっているのは1番の「ニッソーシーパレックス」と2番の「ミニマルサーモ」です。3番のアサヒ電子サーモも非常に優秀と聞いてます。4番のサーモスタットは電子式で高機能ですが、ちょっと値段が高めです。

全4種 1 2 3 4
見た目
商品名  ニッソーシーパレックス  ミニマルサーモ  アサヒ電子サーモ ジェックスタイマーサーモ
メーカ ニッソー マルカン アサヒ ジェックス
金額  2100円 3650円 4280円 8500円
用途  観賞魚用 鳥用 小動物用 爬虫類用
測定場所 水中 陸上 陸上 陸上
設定可能温度  20℃〜30℃ 15℃〜40℃ 15℃〜40℃ 15℃〜40℃
接続可能容量 300W 310W 300W 300W

①用途

ちゃんと商品説明を読むと、商品ごとに一応用途が違います。1番のニッソーシーパレックスは「シー」という言葉がつくだけあってか(?)用途が「観賞魚用」となっています。つまり、温度を測るセンサーを水の中にいれて測ることが前提になっています。あとはミニマルサーモは鳥用、アサヒ電子サーモは小動物用、ジェックスタイマーサーモは爬虫類用です。

ただまあ、用途が違っても機械がやることは変わらず「今の温度を測って、設定した温度と比較して、電源のオンオフをする」ってことなので、鳥用と書いてあるからといって鳥以外使えないといった事は無い気がします。強いていえば、観賞魚用を小動物や爬虫類や鳥用として使えるのかは一瞬不安に感じるかもしれませんが、小生はハリネズミ用にニッソーシーパレックスを使ってます。使えてます。

②設定可能温度

ニッソーシーパレックスは20℃〜30℃ですが、それ以外は15℃〜40℃です。自分の飼育する生き物にあわせて商品を選ぶ必要がありそうです。特にニッソーシーパレックスを選ぶ場合は注意した方がいいかもしれないですね。ちなみに、ハリネズミは適温が25℃前後なので、ニッソーシーパレックスでも問題無いです。

③接続可能容量

ヒータを繋げるにあたり、ヒータの消費電力にどれだけ耐えられるかの数字です。小動物用によく使われる「暖突M」が32W、「うさ暖」が8W、ピタリ適温が4Wって感じなので、基本300Wあれば小動物飼育する分には何の問題もなさそうです。強いて言えば、マルカンのミニマルサーモは頭一つ抜けて310W まで対応なのでちょっと他よりも優れているかもしれません。

④金額

金額が商品によって若干異なります。一番安いのはニッソーシーパレックスですが、そもそも用途が観賞魚用ですし、設定可能温度が一番狭かったりします。次に安いのはマルカンのミニマルサーモ、その次がアサヒ電子サーモ、最後は電子式でタイマー機能もあるジェックスタイマーサーモでした。個人的にはマルカンのミニマルサーモが性能面と価格面で良い感じじゃないかなと思いました。お金があればタイマーサーモ一択なんですけどねー。

 

【比較してみた結論】

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 ★★ ★★★  ★ ★★

とりあえず、比較してみた結果のオススメ具合を★の数で表してみました。個人的にオススメは「値段もお手頃」で「性能も他より良い」というミニマルサーモです。このミニマルサーモ、小動物や鳥に噛まれてもケーブルが傷つかないように金属保護具がついているので、そういった意味でも他よりも気が利いている印象です。

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ミニマルサーモにはこんな感じにケーブル保護用の金属がついてるので、ハリネズミにかみつかれたり、鳥につつかれても大丈夫そう!あとは、最も安価にサーモスタットを導入するならニッソーシーパレックスはお手頃だし、お金に余裕があるならジェックスタイマーサーモも有りだと思います。アサヒ電子サーモは機能も見た目も悪くないんですが「これを選ぶなら別にミニマルサーモで良いんじゃないの?」って気がするので★は1つにしました。まあ、色は緑でね、悪くないと思うけどね!

【サーモスタット比較レビュー】

・今回比較するもの

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我が家で使っているのは左の「マルカン ミニマルサーモ」と右の「ニッソーシーパレックス」です。せっかくなので、具体的にこの2つの見た目とか機能とかそういったものを諸々比較してみようと思います。機能の比較はし辛いですが、見た目や使い勝手という観点で見るといくつか違いがありました。

・見た目

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サイズは若干ミニマルサーモの方が大きいですが、全体的なダイヤルの位置や、ヒーターランプの位置はほとんど変わらないです。コンセントも外温度を測るためのセンサーも形状は同じです。色がオレンジと黒で違うので、自分の飼育ケージの色や部屋にあうものを選ぶのも良いと思います。

・特徴

①ニッソーはダイヤルを回しやすい

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上の写真を見てわかるように、ミニマルサーモ(左)はダイヤルを回す時に下の少し段差がある部分に指をあてて回すのに対し、シーパレックス(右)は左右に指をあててダイヤルを回せます。ということで、ダイヤルの回しやすさはミニマルサーモよりシーパレックスに軍配が上がりそうです。

②ミニマルサーモは電源ケーブルが長い

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上の写真で分かる通り、ミニマルサーモの方が電源ケーブルが長いです。そのため延長コードなんかが必要ないのでケーブルの取り回しが良いです。ケージを目線の位置まであげておいていると、シーパレックスでは微妙に電源ケーブルが足らず泣きを見ますが、ミニマルサーモならケーブルに余裕もあって良い感じです。

③ミニマルサーモはケーブル保護具付

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上の写真でwかるように、音感センサーのケーブルに保護用の金属具がついてます。元々の用途が鳥用なので、鳥につつかれないためのものかと思いますが、ハリネズミ用としても意味があると思います。ケージ内でも上と下で若干温度が違うので、音感センサーはなるべく低い所に置きたい所です。ケーブルに金属保護具があるとハリネズミなど小動物の噛みつき対策になると思います。

④本体をひっかけやすいのはミニマルサーモ

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本体上の所をみてもらうとわかりますが、ミニマルサーモは金属の輪っかがついていますが、シーパレックスは特に何もついてないのです。なので、買った状態のまま設置して使おうとすると、シーパレックスはフックにひっかけにくいんですよね。ひっかけやすさはミニマルサーモに軍配があがりそうです。

⑤ミニマルサーモは用途が陸上用

一応用途としては「シーパレックスは観賞魚用」で「ミニマルサーモは鳥用」となっています。ということで、シーパレックスは水温測定が前提で、ミニマルサーモは大気音測定が前提なので、事ハリネズミ飼育に使うならミニマルサーモを使う方が妥当な気がします。まあ、シーパレックスも今のところ問題なく外気温を認識してくれています。

⑥ミニマルサーモは対応W数が310

サーモスタットにどれだけ暖房機器を同時接続して使えるかの容量が、シーパレックスは300W、ミニマルサーモは310Wです。たった10Wの違いなので気にする程ではないですが、強いて言えばミニマルサーモの方が性能が高いです。強いて言えば。

・結論

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「コレがオススメ!」

とにかく安価に導入したいなら「ニッソーシーパレックス」が良い感じ。但し、用途が外気温測定なので安心感があって、電源ケーブルの長さや、本体のひっかけやすさ等、要所に気が利いている「ミニマルサーモ」を少しだけ背伸びして買うのはそれはそれで非常に賢い選択だと思います。

 


 

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「おいらてきにはケージが暖かければ何でもオッケ!」

 

以上、サーモスタットの商品比較と、ついでに我が家で使っているサーモスタット2種の比較でした。サーモスタット自体は特に冬場の小動物飼育には必須なアイテムです。そのわりに、サーモスタット自体を比較している人は少ないので「どれを選べばいいのんじゃー!」という人も少なくないと思います。そんな人に少しでも使用感とかそういうのが伝わればこれ幸いです。

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少なくとも上のものならどれを選んでも失敗は無いと思います。あとはご自身の予算とか、大事にしたいポイントとか、色とか機能とか、そういうのを自分なりに絞ってお気に入りのサーモスタットを見つけてみてください。あとはアレです、アマゾンのレビューとか見て実際の使用感の情報収集するのも良いかもしれないです。以上!良いサーモスタットライフを!

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